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眼の成長期のメガネ処方には、専門的な検査が必要だからです。
小学生になると、近視のお子様が増加します。平成30年度、学校保健統計調査報告(文部科学省刊)によると、裸眼視力が0.3未満の割合が、幼稚園児では0.86%に対し、小学生では9.28%に増加すると報告されています。学校健診の結果を伝えられた場合は、速やかな眼科受診が必要です。
子供の眼は、近業が多い生活環境だと、一時的な眼の調節緊張状態、いわゆる「仮性近視」になる場合があります。本当に近視なのか、一時的な近視状態になっているだけなのかを検査する必要があります。
検査方法は、眼の調節を解除して視力を測定し、正確な視力を求める方法(両眼同時雲霧法)や、目薬を点眼し調節を麻痺させた上で、近視・遠視・乱視の状態を調べます。メガネ店では、目薬はもちろん使用できませんし、視力低下の原因が屈折異常以外にある場合、発見する事ができません。成長期の大切な眼です。必ず眼科医の診断を受けてから、メガネを作りましょう。
視力は、測定する場所の環境や、その日の体調によっても変化します。お子様の場合は特に影響を受けやすいので、メガネ店で視力測定をせず、また、新しいメガネが出来上がったら、眼鏡処方をした眼科にてメガネチェックをしてもらいましょう。