こどものメガネに大切なこと~その3~
前回のコラムではメガネ店を選ぶ際の基礎知識についてお話しました。
今回はフレーム選びについてお話を致します。
特にお子さまのフレーム選びは、眼鏡店でのスタッフとのやり取りが必要不可欠なものです。お子様に慣れているスタッフの方に担当していただくことが出来れば理想的です。
なぜ、お子様に慣れているスタッフが良いかというと、お子様が楽しく眼鏡を選ぶことが出来るように上手なコミュニケーションを取る必要があるからです。
しかし、それ以上にお子様のお顔の形や特徴をよく理解して、適切なサイズを選択して理想的な掛け位置を実現するために、お子様用メガネに対する専門的な技術と経験などが大切な要素となります。
「お子さまのための適切なフレーム選びとは」
☆お子さまの顔幅を測定してフレームサイズを確認していますか?☆
お子さまのお顔の特徴は大人の私たちとは違います。
フレーム選択の第一歩は、お顔の幅を測定してサイズを確認することです。
度数や左右の眼の間隔は眼科から発行される眼鏡処方箋に記載されています。お顔やフレームのサイズは記載されていません。
成長途中のお子さまのお顔は、横幅が広く、縦幅が短い傾向にあるため、正面からパッと見ただけの印象よりも実際に測定してみると第一印象のサイズ感と適切なサイズにギャップがあることがあります。レンズを入れるフロントの幅は、作製後に調整で広げたり縮めたりはできません。最初のサイズ選定が最も大切です。
また、大人と比べて鼻が低かったり耳の位置が左右非対称だったりもしますので、メガネが仕上がった際に調整をして適切にかけられるものを選びましょう。
適切な位置にかけることで、先生の処方通りの見え方が実現出来たり、元気に遊んでもずれ落ちにくくなります。
☆用途に合わせて素材や設計を相談しましょう☆
どんな時にお子さまはメガネを必要とするのか、一日中かけているものなのか、黒板や遠くを見るときだけなのか、スポーツの時も必要なのか、メガネを使う環境に合わせてフレーム選択の方向も少しずつ変わってきます。
たとえば・・・
「裸眼視力は0.7で10歳。授業中のみメガネを使います。」というお子さま
掛け外しが頻繁にあるようであれば、どうしてもメガネフレームの腕の部分やネジで留めている関節部分に負荷がかかりやすくなります。
柔軟かつ丈夫な素材を使っていたり、機能的デザインに優れたフレームで1日のうちに何度か掛け外しをしても耐えられるフレームを選ぶことは絶対条件です。
気を付けなければいけないのは、メガネフレーム全体がグニャグニャと動くものは、掛けた時にレンズの角度などが適切に保てないことがあるので、顔幅や耳の高さに合わせて調整が出来るように、曲げられるところと曲がらない所を分けて、適材適所な素材使いをしたフレームを選ぶことが大切です。
Neo Specs Jr:横は柔らかいですが、レンズ回りは堅牢で、角度や左右の開きを調整できるヨロイを持っています。
「裸眼視力は0.3で6歳。一日中眼鏡を使います。学校が終わった後はサッカークラブで練習もします」というお子さま
まず、一日中掛けるメガネですから、適切なサイズでぴったりと安定して掛けられるものを選びましょう。その上で、お子さまの個性や可愛らしさが十分引き立つデザインで、周りに褒められると自信をもって毎日楽しく掛けることができます。
C-mode Jr. :アンファンオリジナルのパッド足を採用し、お顔に合わせた調整がしっかりできます。トレンドスタイルのデザインで人気の新作です。
さて、サッカーをするということですが、メガネを壊さないようにしながら思いっきりプレーすることは不可能です。安心で安全にプレーできるようにしてあげたいものです。
メガネが曲がったり壊れてしまった場合は修理をすることが出来ますが、その際の衝撃で大切なお子さまのお顔が怪我をしては大変です。
まだコンタクトレンズを装用出来ない小さなお子さまがスポーツをする際には、ぜひスポーツゴーグルの使用をお勧めします。
「フレーム選びのポイント」は「かっこよく」「しっかり見えて」「快適に」!
そのためには、
① サイズ選びが大切
② 調整がしっかりできるフレームを選ぶ
③ スポーツの時はスポーツゴーグルも検討
この3つに注目して最適なフレームを選びましょう!
☆お子さまが毎日使うものなので、ご本人さまが気に入ったデザインで楽しく掛けられるよう、ぜひスタッフとも相談のうえお選びください☆